ドリーム・ホーム
タイトルだけの印象だと『みんなのいえ』みたいな映画かな?
と思いますが全然違いました。
ドリームって言う幻想的な言葉と、ホームって言う温かい言葉が勝手にそういうイメージを抱かせるんでしょうね。
『レクイエム・フォー・ドリーム』もドリーム入ってますが
「レクイエム」部分で相当「ヤバい映画感」をお知らせしてますね。
ホントにどうでも良い話をしてすいません。
でもトラウマ映画という意味では『ドリーム・ホーム』も
『レクイエム・フォー・ドリーム』並と言えるかも知れません。
映画の冒頭からまさに読んで字のごとく
目を覆いたくなるようなシーンでやられました。
予想はしてたんですが想像を超えるというか、
身近な物の怖さを味合わせられて「うう…」となりました。(笑)
インシュロック(コードなどを束ねるプラスチックのやつ)や
布団圧縮袋があんな使われ方するんなんて・・・。
しかもただ残虐な映画ではなく、香港の社会がどう成り立ってきたかなどの明暗を
非常にわかりやすく(説明臭くなく)描いていて、観ている最中は複雑な気分になりました。
実際にあった事件を基にしているという事なんですが、その題材はもちろん
構成、編集、脚本も非常によく出来てると感じました。
特に残虐描写は息をのむ物がありました。
日本のB級スプラッターものも大好きなんですが、
こういったシリアスな暴力を描いたものも観たいなと思ったり…。
正直、観る前まで舐めてましたがラストの後味の悪さ含め、
とにかくかなり良い作品だと感じましたね。
最初は強盗、もしくはパニッシャーものだと思ってましたが
ちゃんとした理由があって驚きました。(笑)
あと気付いた点と言えば、首を狙った攻撃が多かった事と、
(お父さんの呼吸器の病気と何か関連が?と深読みしてみたり)
主人公が赤いものしか口にしていない?事(完全に深読みし過ぎ)ですかね。
なんにせよもう一度観たくなる作品でした。