哀しき獣


本題に入る前に、今回はTジョイ京都にて二回観てきました。


お客さんが入っていないらしく、恐らく一番小さいシアター。
何故かカップルシート。何故か自由席。

二回観てきましたが今週は多忙でして、二回とも少し寝てしまいました。


どちらも10分くらいな上に違うシーンですので、観れてないシーンはありません。



さて、この映画ですが、面白い面白くないという二元論ではちょっと言えない映画でしたね。

というかこの映画面白い?って聞かれて面白いって言うのは誤解が生まれそうだなと。

ただ完全に好きな映画であることは間違いないですね。
完全に好きです。


はっきりいって一回目観た時は「また凄い救いの無い映画作ったなぁ」って感じでした。


いやそれでも映画としての水準はかなり高いんですけどね。
二回目は表面的な事より、それが何を示すのかっていう事を中心に観てました。


それは、キャラクターの行動が何かのメタファーになっているっていう事ではなくて、
この映画凄く情報が多い割にその説明がないんですね。

上でも書きましたがそういう事を気にしなくても大体分かる様になってて楽しめる様にはなってるんですが、

分かるとより楽しめるのは間違いないかと。

まず登場人物が多くて名前はもちろん誰と誰がどういう関係なのかって言うのが一回観ただけでは多分わからないと思います。

普通の映画でもそんな事はしょっちゅうあるし、
はっきり言って普通全部覚える必要は無いと思います。

でもこの映画だと物語に必要な人物の名前しか出てこないので顔と名前が一致した方が面白いですね。



あと単純にバイオレンスな映画としても面白いです。

基本的に武器が出刃包丁と片手斧というのも恐くて良かったです。
豚骨(?)で人を殴るシーンがありましたが凄い新鮮でしたね。



何より二回目観て驚愕したのはやっぱラストでしたね。

一回目はなんかのメタファーなのかなーよくわからないなーって感じだったんですけど、

もしかしたら超絶望的なラストなんじゃないかって二回目観て思いました。

これは『ミスト』越えるのではないかと思ったくらいでした。


『ミスト』はパニッシャーが早合点してあれしてああなっちゃうやつでしょ!?

『ミスト』は観終わった後、「ああぁ…(絶望)」っていう感じですが、
この映画は「じゃあどうすれば良かったんだよ!それだと奴が救われなさ過ぎだろー!」
って泣きながら慟哭するっていう感じでした。

実際二回目のエンドロールで泣いてしまいました…。


まぁでもそれは俺の解釈であって、
見方によっては奴は幸せなんじゃないかっていうのもあって…。



すげーネタバレしたいけど、これは観ていただきたい!


しばらく経ってからまた感想書きたいですね。



2時30分と長い映画ですが上記の事プラス途中盛大なカーアクションとかもあって
元は取れると思いますよ。


『哀しき獣』もまた観たいですが、『チェイサー』ももう一回観たいです。