『ウルトラマンサーガ』

3Dで観てきました。確かこの時の3D方式がなんか3Dメガネに電池か何かが入ってて、ちょっとずれたりとか
角度が変わるとピントを自動で調節するという超絶ハイテクな方式でした。ただ乱視なんでやっぱ3D気持ち悪いです。

この映画の感想なんですが、タマフルに感想メール送ったのでそれを流用したいとおもいます。
(今更思い出すよりそっち使った方が良いと思うので)


さて感想ですが、面白かったです。
ただ、「面白かった」という言葉の前に「思ったより」という言葉が付きますが。


まず、観る前に感じていた印象は凄く悪くて、「DAIGOやAKBは出さないでくれよ・・・」と思っていました。
ただこういう風に思っている方は多いと思うんですが、僕は少し自分なりの理由があるので最初に書かせていただこうと思います。

この「ウルトラマン」シリーズを作っている円谷プロというのは、何度か存続の危機に陥った過去があり、
現在はパチンコ会社フィールズの子会社という形になっています。(一時期ウルトラマン関係のパチンコが頻繁に出ていたのもこのせいかも)
一般的にはこの様な形で吸収されたりすると「売り方が変わったりするんじゃないの?」とか、
ましてやパチ ンコ会社だと「商業に走りすぎるんじゃね?」とか思いがちですが、(実際そうなりがちなのかもしれないですが)
僕はむしろ最近の円谷プロの方が好きで、「ゼロ」シリーズは今までのウルトラマンになかったウルトラマンだったし、
宣伝の仕方も凄く柔軟で、ツイッターでのキャラクターのアカウントの宣伝活動やニコニコ生放送ウルトラマン(ウルトラマンナイスや80、マグマ星人など)が
生放送をするという斬新なアプローチに感心してました。過去の「ゼロ」シリーズ二作も、出演する俳優は系譜に沿ってキャスティングされていたり、
新人や無名俳優をメインにキャスティングされていてその心意気を買ってました。
しかし、一度底まで行ってしまった 円谷プロの再始動としての「ゼロ」シリーズだったはずが今回の映画の発表を見て愕然としました。
AIGOやAKBを起用・・・つまり大勢側の既に人気がある人達を使うなんてありえない!安牌切ってんじゃねえよ!と・・・。
ここではお馴染みですが、AKBに対して相当好意的な印象を持っている、というか軽いファンな僕でもそこは激しい嫌悪感を抱きました。
それにつるの剛士杉浦太陽を使うにしても、このキャスト勢じゃ「おばさんに媚び売った」と思われても仕方ないと思いました。

三角マークのあの会社には出来ないことをやってくれる円谷プロだからこそ好きだったし「応援したくなる」という意味ではこれ以上ない位だったのに、という気持ちだったんです。
(過去の「ゼロ」の劇場版二作も、内容的に言いたいことは結構あるのですが、その姿勢だけでも拍手ものだったと思います)


でそんなことを思いながら観たんですが、実際観たら結構面白かったです。


良かった所はまず、震災後の映画なのに震災後の映画にありがちな「もううるさい!」ってぐらいのメッセージのゴリ押しがなかったという所。
もちろん大災害の後はその前と同じではないので、そういう経験から学んだことなどを盛り込むなとは言ってません。
しかし、そういったメッセージを直接的に描くのはあまりにブサイクだし、ドキュメンタリー映画などの一部の映画を除いてそういう打ち出し方は上手いとはとても言えないと思います。
僕みたいなもんはそれ以前に映画なんだからメッセージとかは直接的に描いちゃダメでしょうと思ってしまうんです。

その点本作は「そうとも取れる」レベルにメッセージが抑えられているので、ストーリーが破綻していないんですね。
これはなかなか高度なことだと思います。
高度なことをしつつ、敢えてストーリーを子供向けに作られていたのも近年の特撮にありがちな失敗に陥ってなくて評価出来ますね。


あと、DAIGOは置いといて、つるの剛士杉浦太陽は出した意味がちゃんとあったんじゃないかと思わせるぐらいの内容だったので、
話にならないという感じでは無かったです。
ただ「未熟な主人公」としたとしてもDAIGOはやっぱり・・・うーん。しんどい!!
アップとかはとてもじゃないけど耐えられないし。演技は好き嫌い置いといても下手くそなのは間違いないですよ。

AKBのメンバーは結構個性的な役がそれぞれあてられていて、結構みんな機能していて、出す意味あったんじゃないかと思いましたよ。
ただちょっと人数多いかな・・・。甘めの僕でこんな感じなので、もしかしたら観終わっても怒っていた人もいたかもしれません。

贔屓目抜きにしても、秋元才加さんなどは良かったんじゃないでしょうか。あの濃さ含めウルトラ警備隊っぽいんじゃないですかね?(笑)
(「ゼロ」シリーズのヒュウガ船長なんてもう朝からカツ丼ぐらいのパンチがある顔をされてますしね)



さて、悪かった所なんですが。
僕はなによりラスボス的な存在のハイパーゼットンがねぇ・・・残念でした。
ゼットンと言えばあのアンバランスな造形が不気味な雰囲気を醸し出していたのですが、今回は公式サイトによると「洗練されたフォルム」だそうですが、ぜんっぜん良くない!!洗練されてないから良いものもあるでしょうが!
幼体もなんか気色悪いだけだし、完全体なんて普通の人型みたいになってて全然かっこよくないですよ。完全体のセルのパクりみたいでした。

あとゼットンと言えば一兆度の火球がなにより衝撃的で最凶で最強と呼ばれる所以だったはずなのに、
今回はやたら無駄打ちするわ、建物に当たってもその建物自体が消滅したり溶けて無くなったりするわけでもないっていう。ええー!って感じでした。
あのウルトラマンも遂に勝てなかったゼットンなのにショボ過ぎる!
観た感じだとあの火球一つだけだったら建物に当たってもボヤ程度だよ!!
正直ゼットンである意味がわからなかったですねー。
あと、完全体のゼットンがテレポートみたいな技を使うんですけど、あのシルエットでテレポート使われるともうバルタン星人にしか見えません。
手もバルタンっぽいし。全て残念な感じでした。
あ、首謀者のバット星人はアイアンマンぽかったですね。

メッセージ重視なのかもしれませんが、特撮の中でもウルトラマン派、ウルトラマン好きのちびっこは怪獣のディテールも重要で
怪獣やウルトラマンの細かい設定や造形を楽しみに観ているというファンは少なくなくて、むしろ元々はそっちのファンの方が多かったはずなのにあんな描かれ方で良いんですかねぇ。
あととどめもパンチって!パンチって!!
しかもとどめの前の「うおおおおおおお!!!」ってとこで主役の三人が順番に何度もカットインしてて、
個人的にスパロボWでのゴライオンの十王剣の演出思い出して笑いそうでしたよ!
なんだあれ!!

それ以外にも後半は結構残念でしたねー。
前半から中盤まではグイグイ引っ張られて観てたんですが、中盤から後半、戦闘がいざ始まるとダレて物凄く退屈でした。
ホントに強いのってぐらいゼットンは隙だらけだったし、人間側の話ばっかりで本筋が全然展開しなくてつまらなかったですねー。
中盤まで良かっただけにもっとテンポ良く話を進めて貰いたかったですよ。

あとは、前半のゼロとDAIGOのギャグみたいなのは良いんですが、そのボケとツッコミの変な「間」があって下手だなーと思いました。
ボケとツッコミの間に二拍ぐらい置いてわかりやすくするのはテレビ向けの撮り方なのかもしれませんが、超引っかかりました!



まぁ色々言いましたが、映画自体は(特に中盤までは)良かったと思います。普通に興味本位で観る分には問題ないんじゃないかと思いました。



〜補足など〜
なんだかんだ言って俺は佐藤すみれちゃんや小林香菜ちゃんの太ももが観れただけでもう良いんですよ!!!
・あと増田有華ちゃんのおっぱいとかおっぱいとか!
・私はたけるになりたい。(←主人公級の男の子)
ウルトラマンコスモス、全然知らなかったけど結構面白そうだと思った。
ウルトラマンコスモスの手から真那パウダーが(ry
ウルトラマンネクサスはいつ出るんですか!!黒歴史なんですか!?