『メランコリア』

『アーティスト』観た後にもう一本ぐらい観たくなって『バトルシップ』と迷った挙げ句、前情報ほとんど無しで当日決めてこっちを観た。
(結果『バトルシップ』を観とけば良かったと思ったし、今でもそう思う。)



(ちなみに僕が予告編で観たのはこの予告では無く、超スローモーションで流れる現代アート映像みたいな脳がどうかしそうな予告でした。)

初のラース・フォン・トリアー作品鑑賞でした。

例の映画館で、前回『サウダーヂ』観た時に、予告がやってたの観て「なんじゃこの映画は」と思ったのを覚えてて観ようと思いました。
前情報としては観る直前に見た、goo映画のあらすじみたいなのだけで、しかもそれも惑星衝突の話などは観てみるまで知らないぐらいの知識でした。

あと、その予告編でも使われていた悪夢みたいな超スローモーションの映像は、本編の冒頭部分で使われていて、
なんとそこではネタバレじゃね!?と思う様な映像まで流れていました(笑)。

まー、隠している訳ではないのかも知れませんが、いわゆる終末もの的なあれでした。

予告見た時はサッパリわからず、花嫁がイルな感じになってサイコがパスする楽しげな映画だと思ってましたヨ・・・。

でもその超スローモーション映像だけでも結構僕は好きで、むしろそれをずっと観ておきたかったですね。
(あの映像は本編の物語の中である映像をスローにしたわけではないので、あまりああいうシーンを期待して観ると良く無いかも。)


ネタバレとかそういう映画じゃないですけど、今回大胆にあらすじ書いたり、ネタバレするのでご了承ください。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Chapter1 「キル姉」
わいはキルスティンや。花嫁や。誰が『スパイダーマン』のガッカリヒロインじゃ!
今日はわいの結婚式や。あれ旦那。ちょっと松山ケンイチに似てええ男やろ。
姉貴と義理の兄貴の家でやるんやけど、田舎やからリムジン通れへんかってビビる程遅刻じゃ。
まぁその間も旦那と乳繰り合っててんけどなwあんな奴ら待たしといたったらええねん。
案の定義理の兄貴は切れかけとる。ジャックバウワーみたいな顔してるくせにエイナスの穴ちっさいねん。
あー具合悪い。風呂入りたい。禿げた元上司は嫌がらせしてくるし、変なバイトはストーカーしてくるし、
旦那は気利かへんし、もーあいつら全員帰ってもうたらええのに。はよ家帰って『ウォーキングデッド』観たらええやん。
んっ!?これ単なる生理痛ちゃうぞ・・!あれや!宇宙の・・・宇宙意志が・・・サイエントロ・・・銀河皇帝様の怒りがあれや!!
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁーーーー!!




Chapter2 「ジェーン・バーキンの娘」
誰がスティーヴン・タイラークリストフ・ヴァルツを足した様な顔やねん!・・・(以下略)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ええと、どこまで本当の内容かは各自『メランコリア』を再上映の劇場やDVDでご確認いただくとして、
要は頬骨ふっくら姉さんこと、キルスティン・ダンストさんがやりたい放題して甘やかされた結果、
惑星衝突のサインを脳内に受信してしまうという始まりなんですが、まーこれが不快!!
これが2時間続くと思うと本当に気が滅入りました。
旦那は結婚初夜なのにほったらかしで、上司には露骨に嫌な顔をし、上司から仕向けられたバイト君とバウワーのゴルフ場で
青○してしまうという縦横無尽さ。挙げ句全裸で月光浴しちゃうどこかのセレブ並にこれでもかと思うくらい痛い役でした。
ま、でも後半は電波を受信し過ぎて負荷がかかり過ぎたのか妙に静かで達観していましたけどね。

で、キル姉さんが静かになったと思うと、今度は惑星が衝突するとわーわー騒ぐラース監督の嫁とバウワー。
基本的にそれだけの映画なんですけどネ。


でも、『アルマゲドン』や『インデペンデンス・デイ』の様にどうにかしよう!という風にはならず、
「ぶつかるの!?」「大丈夫でしょ」「いややっぱダメ」「大丈夫っぽい」みたいな基本的に右往左往するだけの映画だったので、
今まで経験しなかったタイプの映画でした。

最初の方こそびっくりしましたが、意外と終盤になるにつれて、「これはこれでアリ」みたいな感覚が芽生え始め、
ラストにはちょっとスッキリするぐらい潔く何もなく終わりました。
あと、不思議な感じなのですが、撮り方が上手かったからか、パニック映画よりも終盤ハラハラしました。


地球滅亡の危機!どーすんの!?っていうのを期待して観る人はガッカリ映画かもしれませんが、僕はここまで潔いと一周してオッケィ!って感じがしました。
映像綺麗ですしね。

あんま内容とかにこだわらず、綺麗な映像をボーッと観る分には癒されて良いと思いますよ!


〜雑記〜
・仮にもバウワーだった人があんなみじめな姿で・・・というシーンは笑った。
・キル姉さんの裸はなんだかんだ言って「よっしゃ!」と思った。
・上司役にリメイク版『ドラゴンタトゥーの女』のあの人が。
・上司役の人のブチギレシーンは嫌な感じ120%増!って感じだった。
・家庭環境複雑過ぎ。
・この映画のメッセージは「人類なぞ何をしても自然にはかなわん!!」ってことなのか?
・でも『バトルシップ』観たかったなー・・・。