『アルゴ』


(面長ヒゲヅラのおっさんが人質を救う!!)


面白かったです。
冒頭の当時の本当の映像を使った状況説明の部分では虚しさと恐怖を感じたし、ニセ映画発足の所では笑顔になったし、
実際に計画を実行する部分ではその場にいるかのような緊張感で、劇中のメンバーと同じく戦慄しました。
正直『ハート・ロッカー』の時と同じく、「お前らが撒いた種じゃねえか」感はありましたけど、
どちらも攻撃や批難を受けるべきは直接的に関わりの持っていない個人ではないですしね。

この映画で特に惹きつけられた所は終盤の尋問シーンですね。(わざと話せないフリしてたのかよ!!怖すぎ!)
最後脱出した後も「まだ来るんじゃねえの!?」と思ってしまうくらいの緊張の糸の張り詰め方とかも素晴らしいかった。
あとニセ映画のスタッフの二人が愛せるキャラで良かったです。
ベン・アフレックもなかなかのヒゲヅラでした。

衣装やメイクも「当時を再現しましたよ!」っていうわざとらしい感じじゃなくてすんなり映画の世界に入っていける自然さで上手かったです。

ベン・アフレックは『ザ・タウン』に引き続き好調ですね〜。このような作品が立て続けに出てくると信頼できます。


〜補足等〜
・結末がわかっててもこれだけハラハラさせてくれるだけで凄い!
・完全な余談だけど右隣に座ってたオッサ・・・おじさんがガムをクチャクチャ噛んだり携帯パカパカしたり、電話しに出ていったりと、
なかなかの軽佻浮薄っぷりで、自分の顔を支えるフリをして視界を遮る他なかった・・・。憤懣やるかたなし!!