『Strange Circus 奇妙なサーカス』

この作品も初見。
こちらは完全な劇映画。

感想を先に書くとやっぱ園子温監督の映画濃い!けどラストの展開とかは嫌いじゃないなーといった感じ。

ストーリーがややトリッキーな所がありますが、きちんと最後まで見ていればだいたい理解できる作品でした。


最初の方は「え?これ『Dr.パルナサスの鏡』みたいな感じの映画?」って感じに思ってましたが、
途中からきちんと起こっている事の説明がなされつつ、最後まで気持ち良く惑わされながら鑑賞出来ました。

でもやっぱ嫌〜なシーン入れますねー(笑)
なんといっても大口広司さん演じるお父さんの折檻シーンは画面に嫌な物しか映っていませんでしたね!(褒め言葉)

僕は知らなかったんですがこの大口さん既に亡くなっておられるそうで・・・残念。

大口広司ダニー・トレホ同一人物説」を掲げたくなるくらい「イイおやじ顔」をなされていました。


あと、いしだ壱成高橋真唯ちゃんって似てるんですね!って調べたら高橋真唯ちゃんも芸能界から引退されたようで・・・残念。


ともあれダークな感じはしましたが、視覚的にも綺麗でしたし、結末もどうなる事やらとハラハラしましたが
取ってつけたような「夢的な話」ではなく、一歩間違えれば現実に起こりそうな恐ろしさを孕んでいて面白かったです。


恥ずかしながら主演の宮崎ますみさんをこの作品で知りましたが、内容もどこか似ているせいか映画版『おろち』を思い出すような狂気を発せられていました。
特に「安心しきっていた関係が崩れた時の成人女性の顔」が秀逸で、妙なリアルさを感じました。


内容的に僕の好きな今敏監督の『パーフェクトブルー』にも通ずる所があるせいかもう一度観たいなーと思いました。