『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go

最近は、感想を書いてない映画があるのに更に映画を観るという借金返してないのにまた借りる的な映画ライフです。

まぁ、強制されてるわけでも求められてるわけでもないんですけど、覚えてるうちに書きたいので出来るだけ早く書きたいんです。

あと、文章を書く癖を付けたいということもありますが。


さてさて、今回もシネマハスラーで取り上げられていたので面白そうだったので観に行ってきました。

俺の行きつけ映画館Tジョイ京都にて平日の昼間から観てきましたが、レディースデーということもあってかかなり人多かったです。

同じ様な時間帯に観た『ヒミズ』と比べても結構キッチリ席埋まってて、一席空けて座ろうとするのが難しいぐらいでした。
ただ、ヲタって感じの人は・・・二人とかそんなぐらいかな?
前から三列目ぐらいに大体座るのですが、僕よりもちょっと若いぐらいの女の子が一人で真ん中に座ってたもんですから
少しだけ「おっ」と思いました。ええ。少しだけ。ほんの。少しだけ。


もうシネマハスラーでの評論も終わってますし、ネットの感想も山ほどあるのでサクッと書いちゃいます。



さて、感想ですが、「倫理的な是非は置いといて、物凄い面白いものを観た」という感じでした。


僕は基本的にAKBが好きですし、AKB関連に対して好意的であるという感じです。
ですが、「何でも来い!全肯定や!」って感じでも無く、飽くまで「サブカル」というジャンルの中での好きという程度です。
「面白そうなので頭突っ込んでみる」感じですので「選挙?面白そう!CD買う!え?何枚って?一枚に決まってるじゃねえか!」という感じだと思っていただければ。
(※あとは最近「Google+」というグーグルのツイッターみたいなやつにAKBのメンバーが全員登録してるのでそれは面白く見てますが、
逐一チェックしてるわけではなくて、まとめサイトなどで面白がって見るぐらい)


いきなり脱線してしまいましたが、この作品、観てる最中は凄く心揺さぶられてテンションが張り詰められるのですが、
観終わってから思い返すと「う〜ん・・・」と考えてしまったり「どうなん!?」と自分だけの価値観で判断して良いか戸惑ってしまったりする
そんな映画でした。

観た人の感想も「良い!」「悪い!」と断言しているものは少なく、
戸惑っているのかなと思いましたが、僕自身も色々と複雑な思いが交錯しました。
そういう気持ちを整理して、シンプルに観た時の気持ちをまとめると、
「画面に映っているこの娘たちは、切磋琢磨し鎬を削りながら立ち、前に進み続けている。この娘たちを責められない。
                        ・・・・けど、なんだろうこの嫌な気持ちは・・・
みたいな、何かいけないものを観たような、でも観て後悔してるかと言われると全然そんなことはなくて。


内容的なこと、作品の構成などは他サイト等の様々な所に書かれているのでそちらを参照していただけるとありがたいのですが、
印象的な場面としては、総選挙の舞台裏と、西武ドームコンサートにてある不手際があり、AKBのメンバーが肉体的にも精神的にも
追い詰められるという二つの場面が特に衝撃的でした。
中でも後者の場面での前田敦子の追い詰められっぷりはある種の、というか普通にショッキング映像の類でした。
突如人があんな風になる所を僕はかつて見た事がなかったので、余計にびっくりしました。
あとはそのコンサートに関わっていた周りの大人の不出来さと残酷さに完全に立腹していました。
特にほぼ強制的に衣装を変える所は怒りを通り越して背筋が寒くなりました。

もちろん、本人の意思やあの曲のバックグラウンドは作品内でも取り上げられてるし、
無理を推してでも出たいという本人の意思を汲み取って、ということはわかるのですが、せめて一人ぐらい止めろよ・・・と思いました。

まさにあのシーンがアイドル達本人と周りを取り巻くものを表しているようで恐ろしかったですね。
(もちろん「取り巻くもの」の中にはファンも含め、です。)

その後の曲始まりからの「笑顔!」には「女優や・・・」と思いましたが・・・。
でもやっぱあれたまたま誰も身体に関わる重大な怪我などがなかったから良かっただけで、最悪意識失って倒れたりしてしまうことですからね。


「この子はここまでやってくれる」「この子はこういうキャラだ」という様なことって、アイドルを伸ばすことでもありますが、
それは同時にアイドルを苦しめていることでもあると僕は思うので。

前者は今回の映画でも十分映っていたので少しは分かっていただけるかと思いますが、
後者は具体的にどういうことかというと、アイドルのキャラクター作りや、イメージ作りというのは
ファンや見ている人に覚えて貰う上で重要なことだと思います。
しかし、それをこちら側、つまりファンや見ている側がアイドルに押し付ける様になっていくと、
途端に崩れてしまうパターンが多いと僕は思います。

勝手な自論なので、聞き流していただくとありがたいですが、
例を挙げるとハロプロ勢なんかはわかりやすい例だと思います。

特に各メンバーのキャラクター付けをわかりやすくした、『うたばん』(今はもう無いですが)等の功罪は大きいと思います。
そういった誇張されたキャラクター像はアイドル本人を「こうでなければいけない」という風に圧をかけるものになってしまいます。
(特にハロプロは事務所の方針や売り方も大きく関係していると思いますが・・・)
当時僕が好きだった松浦亜弥さんも完全にイメージに縛られ、それから脱却しようとしていましたが、・・・やはり難しいようです。
ま、そこらへんで言うとミキティや辻さんは上手いことやりましたね!!(全然ダブルミーニングではないです。全然。)


話が反れましたが、要はそういった過度な期待や過剰なイメージというのは作るべきでも求めるべきでもないなと今回改めて思ったということです。

なぜこんなことを書いたかと言うと、AKBの精神的支柱とも言われる、責任感の強い高橋みなみなどは
本作を観ている限り、このまま続くといつか壊れるのではないかと思ったからです。
もちろん本人達が作りだしたものでもあるので全て周りの責任だ、なんて暴論を言うつもりはないですが、
最近の握手会のうんぬんや、今回の映画を観ていてそういうのってやっぱり怖いなーと思いまして書かせていただきました。



今回は小難しいこととか小理屈こねましたが、映画自体はひやかしで観に行っても面白いし、一般的な知識程度さえあれば楽しめる作品でしたよ!

はっきりいって後半の震災関連はうーんと思いましたが、AKB48?・・・え?新しい武器かなんか?(真顔)」っていう人以外は
「なるほどなーアイドルの裏側ってこんな感じなんだなー」って感じで面白いと思います。



僕の推し的には「自分よりも他のメンバー」というメンバー思いのなかやんが総選挙の時にあっちゃんの隣に座っていて
チラチラ見切れていたのでサンキューです!(意味不明)

(画像はNTVで放送されていた時の物。向かって右隣りの子ですよ。あき竹城さんじゃないですよ。)


ていうかぶっちゃけAKBよりSKEの方が好きな子が多いんですよね(今更)
※ご存知の通り「サブカル」で楽しむ域を若干越えてます




(余談)
実は同日に観た『ドラゴンタトゥーの女』の方が感想書くの難しいんですよね・・・。
比較作品があるとなかなかまとめるのが難しい・・・。



(※2月22日にこの感想を書きました。)