『プロメテウス』

(ノーミ・ラパスさん、今までナオミ・ラパスさんだと思っててスミマセン！)

さて、というわけでＩＭＡＸ３Ｄで観てきましたよ！
いやぁ相変わらず音が凄かった。宇宙船着陸のシーンとかトンネル入った時みたいに鼓膜がペコッとなりましたもの。
映像も雄大な自然がなめらかな３Ｄで観れて満足でした。

で、感想なんですけど、僕は結構楽しめました。

なんかプロモーションの仕方とか、そもそもの企画がどうなんだとかありますけど、
僕は最初から『エイリアン』の前日譚っていうのを知って観たのでそこでのマイナスはなかったです。
あと内容がゲスいっていのはありますけども、そもそも『エイリアン』ってショッキング映像を売りにしてる部分ありますので
そういう意味ではえええええええっていうショッキング映像を観れたので僕は最高でしたけどね。
むしろ『エイリアン』はフェイスハガーに寄生されたキャラクターが、医務室に運ばれてみんなが「なんなんだろうね」
なんて言いながら見守るシーンが長くて退屈してたんですよ。
その点『プロメテウス』は「えっ！！自分で！？」っていうシーンがあって非常にハラハラして良かったです。
ノーミさん『ミレニアムドラゴン・タトゥーの女』といい、『シャーロック・ホームズシャドウゲーム』といいホントに最強に近づいてますね。
シガニー・ウィーバー並にこれからどんどん強くなるんでしょうかね！

ストーリーは『エイリアン』とほとんど一緒って感じですが(実は『エイリアン』は２しかちゃんと観てなかったので後追いで観ました)、
なんといっても今回魅力を感じたのはマイケル・ファスベンダー演じるアンドロイドのデヴィッドでした。

冒頭の宇宙船での優雅な至福に満ちた暮らしっぷりから「愛せる！」と思いました。
宇宙船で一人『アラビアのロレンス』を観ながらニマニマして、ロレンスのモノマネしちゃってるそんなアンドロイド観たことないですよ。
ぶっちゃけデヴィッドはアンドロイドってより「人間の形をしているけど異質なもの」って感じでしたけどね。
要は機械っぽくないってことなんですけど、かといって人間っぽくもないので天使とかそういう類の感じもしました。
このデヴィッドはとにかく知的好奇心旺盛で「これ流石にヤバいんじゃね」っていうのは彼には一切なし！！
絶対非常ベルのボタンがあったら迷わず押しちゃう。「やめろ」とか言われても「わかったわかった」なんつって押すみたいな。
昔、水銀は仙人になるための薬って言われていたらしい、なんて話を聞いた日には間違いなく例のシーンよろしく人に飲ましますよね。
(自分は飲まず、この「人に飲ます」ってとこが重要)

まぁとにかく良いキャラクターですね。ただ流石にシャレにならない人にはやめようねっていうのは思いますけども。
クラスで「アイツって人と違うよな！枠にはまらないよな！」なんて言われてる奴が校外で調子に乗って
その筋の人にゴッリゴリに可愛がられるみたいな、そんな展開でしたね！(かすってる程度の例え)
ちなみに役名のデヴィッドですが、映画に登場するアンドロイド(ロボット)の名前で多いらしいとの情報をツイッターでいただきました。
(あと『アラビアのロレンス』も監督のデヴィッド・リーンとの関係があるんじゃないかと指摘していただきました。)

あとはシャロ姐ですかね。人としてどうかと思うくらい非情なキャラクターですが、そこまで見せ場は無かった印象です(笑)。
黒人の船長との船内での会話がありましたけど、あれって要はあの後よろしくやったってことですよね？流石シャロ姐。
実は『ヤング≒アダルト』の元彼役のパトリック・ウィルソンと間接的に再共演してるシャロ姐。火炎放射器片手にシャロ姐。
ジェレミー・レナーの友人シャロ姐。(全く関係ない)

さてこの映画に関しては結構評価してますし、満足してますが一つだけ言うなら
今回はいわゆるビッグチャップ的な物を期待してご覧になられるとガツカリされるんじゃないかと思います。
その代わり葛飾北斎の『蛸と海女』ならぬ、リドリー・スコットによる『イカと巨人』がご覧いただけます。

結構これからの展開が気になる映画の一つですね。

〜補足など〜
・ちなみにこれも前売り券あったんですが、ＩＭＡＸ３Ｄ版の前売り券はなかったようで買えませんでした。
・巨人の体凄過ぎ・・・あれメイクですかねー？筋肉は本物なのかなぁ。
・前半のワクワク感は異常！洞窟内を探る装置みたいなのが出てきた時はテンションあがりました。
・最初から『エイリアン』の前日譚だって言っとけよ！っていう声はわかるんですが、それネタバレになるから言うなよ！っていうのは逆だよなぁと思う。
・結局日本のプロモーションの仕方がおかしいってことか！
・それにしても帰るどころか突入〜！ってどういう展開！？
・ゴーリキーが声あてたのってノーミさんってどういうこと！？