『007 スカイフォール』

やっと今年観た映画の感想の最後の一本に辿り着いた・・・!!(本日12月30日)


二回観たんですが、一回目はシネマサンシャイン大和郡山でIMAXで観ました。



(イギリスのはたらくおじさん)


ジェームズ・ボンド編>
ワイはボンドや!!ジェームズ・ボンドや!!
ワイ、いつも通り任務しとったら頭もじゃもじゃの若いズベに撃たれてしもたんや・・・。
でもな、その時ワイ変な夢見たんや!!水槽みたいなとこに落ちて・・・影が撃ってきて・・・ワイの墓・・・。
誰や!!こっこれは!その目はワイや・・・・あかん!そこから逃げなうわあ、うわあああああああああああ・・・。


<シルヴァ編>
オッス!おいらシルヴァ!金髪ド変態だゾ!!・・・(以下略)



・・・さて、この映画の冒頭のシーンからオープニングまでの要約を軽くした所で、
簡単に言うともういいおじさんになったジェームズ諜報員が若手の諜報員に撃たれて死にかける所から物語は始まって、
MI6諜報員の再試験を受けるんですが、ジジイなので全然ダメで敵にもボコボコにされちゃうんですよね。
イイ女に良い所も見せられずそれどころか・・・って感じなんですが、ほとんど初めて(劇場では初めて)「007」シリーズを観たんですが、
おいおい・・・と思いましたねー。


今まで観たのは『ドクターノオ』と『ロシアより愛を込めて』と『ゴールドフィンガー』だけだったんですが、
それもこの映画を観ようと思って一から観出したんです。(『ゴールドフィンガー』は町山さんがこれだけは観といた方が良い!とおっしゃっていたのもあり)
あと「007」シリーズといえば僕の中学生くらいの時にNintendo64というゲーム機で『ゴールデンアイ』という映画のゲーム版が出て、
それが大流行りしたんですが、肝心の映画は未だに観ていないというね!(笑)


なので、ダニエル・クレイグジェームズ・ボンドは初めて観たんですが、最初ピアース・ブロスナンからダニエル・クレイグに変わった時は、
「えーー誰?」とか思ってたんですけど、『ドラゴン・タトゥーの女』とか観ていたせいか、
ダニエル・クレイグに観慣れてきたのか、割と違和感無く観れました。

そもそもなんで観ようと思ったのかと言うと、『ダークナイトライジング』をIMAXで観た時に、
予告で「IMAX特別映像」とか言って『スカイフォール』の予告編をやってたんですが、
正直この時点では「ケッ!洒落くさい!」卑屈根性丸出しであまり観る気は無かったんですけど。
なんで観ようと思ったか決定的な理由は無かったんですが、予告動画をネットとかで観たり、主題歌がアデルっていうのを知ったり、
上にも名前を書いた町山さんがこの映画を紹介されてるのを聴いたりしてるうちにこれは行かなければという謎の使命感を感じ観に行きました・・・!



結果的に大満足してこの映画を楽しみました。
というかね、正直オープニングのボンドが撃たれて川に落ちて・・・からのアデルの歌から始まる悪夢の様な映像だけで観に行った価値ありましたよ!!
あの映像をIMAXで観たわけですから物凄い快感ですヨ。

あのオープニングと中盤にある、あるブチ上げシーンと、ファンサービスの塊のようなラストシーンだけでサム・メンデスと熱い握手ですよ!!
一番ブチ上がったのはやっぱり中盤のあのシーンですかね。ちょっと興奮しすぎて呼吸困難になるくらいでした。

あのシーンから反撃に出るっていうのも最高じゃないですか!

あと悪役のハビエル・バルデムみたいな人!!(ハビエル・バルデムです)
ノーカントリー』のアントン・シガーもかなりキテましたが、今回も最高にキテます!!
ハビッてます!バルッてます!!
初登場から一人語りのシーンのねずみの話だけでもウワッて思うのに、ジェスチャーとか舌をチャッチャ言わす所とか最高にキテます!!
こういう悪役が観たかったんだよ!
で、案の定変態っていうたまらなさ!最後の最後まで変態!


彼も非常に辛い経験からあんな風になってしまったんですよね・・・。ボンドも、もしかしたらああなっていたかも知れない、
だからボンドの「影」としての存在なんですね。
また、今回のボンドは「007」シリーズそのものを象徴する存在として描かれているのでもし歴代のボンドが失敗していたら・・・
彼の様になっていたかも知れないという意味も含まれているかもしれません。

とにかく様々なことに色んな意味を持たせてある今回の「007」ですが、はっきり言って次の「007」を観るのが怖いです。
なぜなら今回が良過ぎたから!!

もちろん非の一切無い映画かって言われると、そういうわけではありません。
人によっては前半はカッコ良い所が無くてつまらないし、後半は「007」ぽくなくて地味、という人がいるかも知れません。
でもいいじゃない!そんなのいいじゃない!!(興奮)


今年テンションが上がった映画は色々ありますけど、色んな切り口で楽しめる、こんな深みのある映画はこのスカイフォールだけです。


最高でした。早くBru−Rayが欲しいです。(気が早い)


〜補足など〜
・あ、少しだけ苦言を言うとしたら、「大ヒット御礼」とかいって途中からリバーシブルポスターをプレゼントしたことと、
そのポスターを配布する映画館を告知しなかったこと。この二つについて僕は一切許す気がございませんので、日本での配給会社、
ならびにこの作品の日本での担当スタッフの方々には猛省を促します。これは、ありえません。

・やっぱりオープニングは何度思い出しても良い!二回目観ると歌詞が「誰が誰に」向けたものなのか、とかも想像出来て素晴らしい。
・シャベルカーで列車バリバリバリバリ!ってとこもダニエルボンドだとただの土木作業員にしか見えない。
・その直後の列車に飛び乗って袖を直すとこもシビれる!
・上司のお前・・・!お前、お前やったんかいー!!(中の人は「名前を呼んではいけない」レイフ・ファインズ)
レイフ・ファインズさんと言えば、スーツのズボンにポケットを突っ込んでちょっと重心を後ろに置きながら立つ姿がカッコいい!!(細かい)
トム・フォードトム・フォード(訳:トム・フォードのスーツカッコいいです。)